なかなか、ケガの話は書く方も気が重く、もう少し明るい話題を書きたいなぁと思いつつ、すでに、脛骨、腓骨の骨折というキーワードでブログを見に来て頂いている方もいるようなので、引き続き、がんばってまとめてみようと思います。 あと、写真はグロイ写真もあるので、小さくしておきました。
4月20日にVACを装着したのち、1週間後の4月27日に2回目の手術をしました。ケガをしてちょうど2週間目になります。この2回目の手術も、2つの手術を同時にやることに。
1つ目は、1回目の手術で装着した創外固定をはずし、骨折した脛骨を固定するために、骨のなかに、髄内釘(”ずいないてい”と読みます)を入れる手術。ちなみに、腓骨の方は、脛骨がつけば問題ないです。ということで、まったく処置をしないとのこと。
骨のど真ん中にチタン製の髄内釘を入れ、上下をボルトで固定します。その分、ギブスは不要になります
2つ目は、減張切開した傷口に皮膚移植(植皮)をする手術です。こちらは、ケガをした際に、、急遽、腫れを引かせるために、骨折した左ふくらはぎの部分を切開したのですが、その傷口(25cmx3cm)がでかく、それをふさぐために、ケガをしていない左太ももから皮を取り移植する手術です。
こちらの写真は、手術約1カ月後ですが、太ももから皮膚を移植しました。痛かったぁ~(T_T)
1回目の手術は、半身麻酔だったのですが、2回目の手術は全身麻酔。そこからして、なんだか大変そうな雰囲気です。手術時間は4時間を予定とのことでした。
手術する前に何が辛いといえば、まず、飯が一旦止まること。夕方の4時ころからの手術だったのですが、前日の夜から絶食。朝11時からは水も飲めなくなるし。 そして、栄養補給はすべて、点滴に切替…
しかも、その点滴の針は、若い女医さんが刺してくれたのですが、なんと、新人さん(?)だったのか、「手術用の点滴なので、少し針が太いから痛いですよぉ~」とか笑顔でいいながら、なんと、2回も失敗し、3度目の正直でようやく血管に刺さったという… 採血の針だって嫌いなのに、点滴でそんなにブスブス刺さんといてほしいわぁ~(T_T)
後に撮影した、この時の点滴失敗の痕…
それが、昼前の話で、そっから手術までの時間はやることもなく、ただ、妙なプレッシャーもあり、エライ長く感じました。
ようやく、4時過ぎに手術室に行きますということで、今回はベッドの移動ではなく、車椅子での移動。立ち合いに来てくれた、奥さんと一緒に、いつもお世話になっている看護師さんが、僕を手術室まで連れていってくれました。
手術室に入ると、1回目の手術の際にもいた麻酔科のエライ顔の濃い先生が、「あぁ、また会いましたねぇ」なんて、挨拶をしてくれ、簡単に麻酔の説明をしてくれました。 要は、腰から刺す一発目は痛いけど、後は痛くないという話です。
麻酔を打つ前に、服を脱げと言われたので、全部脱いで、麻酔を打ってもらったのですが、その時に、朝、僕の点滴を失敗した女医さんが、目の前に立っていたときは、少し頭がクラクラしました。心の中で、「この人は絶対、見学に来ているだけだ!!俺の手術なんかやるはずない!!」と願うことしかできませんでした。 ホントのとこはどうだったのか? 怖くて聞けていません…
その後、確かに痛い麻酔を腰に打たれ、マスクを装着したら、すぐに僕は眠ってしまい、記憶が戻るのは手術後からです。
結局、手術は4時間の予定が5時間になり、またまた、奥さんには余計な心配を掛けてしまったみたいです。手術室を出たときは、今回は全身麻酔だったということもあり、頭がかなりクラクラして、ぜんぜん意識が回復しませんでした。
手術直後の僕の記憶はほとんどないのですが、とりあえず、奥さんにありがとうを連呼していたようです。あとは、ひたすら「水飲みたい」と要求していたそうです。
僕の意識がようやくはっきりと戻ってきたのは、夜の12時ころの話です。なんせ、腰がメチャクチャ痛くて目が覚めました。 まだまだ、麻酔が効いているので、体には力が入らないし、でも、寝方がおかしいのか、腰に負担が掛かっているらしく、とんでもなく痛かったです。それと、手術をした足もメチャ痛かったです。
2回目の手術では、手術後も麻酔が補充できるようにということで、小さなタンクをぶら下げていたのですが、そんな麻酔はまったく効いてないかのような痛みでした。そんな痛みもあり、12時以降は一睡もできません…
看護師さんに、痛いから麻酔を補充した方がいいですか?と聞いたら、
看護師さん:「これですか? シュッ!(麻酔を吹き込む音)、あまり効かないと思いますよ!?」
僕:「えぇ~!!!(心のなかで)」
看護師:「骨が痛むのなら、座薬の方が効くから、座薬をいれますか?」
僕:「えぇ。。痛みが引くのならなんでもいいです。」ということで、即、座薬を入れてもらうことにしました。
こいつが麻酔のボトル、小型のペットボトルサイズです。左側の青いボタンを押すとシュッと麻酔が追加されます。
後は、猛烈なのどの渇きにもやられていました。12時ころにも水を要求したのですが、当然のように却下… でも、2時ころに巡回で来てくれた看護師さんが、僕が、「水は本当に朝まで待つ必要があるんですか?、朝っていったい何時ですか?」と聞いたら、おなかの様子を聴診器で見てくれて、「ちゃんと働いてるから、今飲んでも大丈夫ですよ。」と天使のような発言♪ この時の看護師さんのことは一生忘れません。ちゃんと、名札を見て、後日、ちゃんとお礼を伝えましたよ。 それくらいうれしかったです。
腰の方も、麻酔が切れてきて徐々に体が動かせるようになり、朝になるころには少しずつですが、腰の痛みは解消してきました。ただ、朝方になると、自分のまわりがようやく見れるようになり、またまた、あらゆるチューブやらコードが刺さっている状態にホント嫌気がさしました…
VACは引き続き足に張り付いて、血とリンパ液を吸っているようですし、天敵の排尿チューブ。こいつの違和感だけは、耐えがたいものがあります。今回は、それに加え、首からぶら下がっている麻酔のボトルも厄介者。ちょっと間違えると首にヒモが絡みついてきます…
足に張り付いているVAC。頑張って血やらリンパ液を吸ってくれてます。
さらに、睡眠を妨害する、足を揉む機械(?)名前はわからないのですが、どうやら血栓を防止するためらしく、問題のない右足のふくらはぎをブーンブーンと大音量をたてながら、マッサージしています。(手術直後は、何に機械かもわからず、本当にうるさかったです)
それに点滴と心電図。心電図は、そんなに面倒ではない方ですが、やたらコードが多い困りものです。
うるさくて睡眠妨害してくれる、血栓を防ぐ機械がこいつ!その後、数日悩まされる…
さらには、鼻には酸素を吸入するための管がくっついています。こいつも結構うっとおしくて、ついつい、鼻から外してしまいました。これだけ、あらゆるものが体にくっついた状態で、さらに体温は40度を超えています…そりゃ眠れませんよ…
そんな状態で、朝がやってきて、6時頃には、今度は2時頃に来てくれた看護師さんとは別の方が来てくれて、飲み物と食べ物オッケーですよと言ってくれて、何か飲みたいものとか、食べたいものありますか? と聞いてくれたので、はじめは朝まで飯を待とうかと思ったのですが、冷蔵庫に入っている冷たいゼリーを出してもらい食べることにしました。 お見舞いで持ってきていただいたフルーツゼリーだったのですが、なんせおいしかったです。
その後、8時頃に無事、朝飯を食べ、10時頃には車椅子への移動のチェックがありました。 車椅子への移動のチェックとは、先生(医者)と看護師さんが、トイレに行くために車椅子を使うので、その移動に問題がないかをチェックするわけです。
この車椅子のチェックは、前日まで普通に車椅子に移動していたわけですし、なんだったら、手術して創外固定がはずれたぶん、身軽になり簡単に移れるだろうなんて考えていたら大甘でした…
なんと、首からぶら下がっているボトルから微量の麻酔が継続的にでているらしく、僕はそれにやられて、なんと、足がたたなくなっていたのです…
ということで、普通に右足で立とうとしたら、力が入らず、あやうくコケそうになり、チェックは中止。一端、麻酔を止めて、翌日に延期となりました…
この時、僕が唯一交渉できたのは、排尿チューブをはずしてもらうこと。 事前に看護師さんを巻き込んで、先生に許可をもらう作戦だったのですが、車椅子に移動もできないし、排尿チューブはそのまま必要だろうという結論になりかけたときに、看護師さんが、先生にアピールしてくれて、無事、はずしてもらう許可を得ました。
結果としては、初、尿瓶を使うことになったのですが、排尿チューブよりはよっぽどマシでした。 この日、「ベッドから動けない、俺は、小は尿瓶で片付くとして、大をしたくなったらどうなるんだろう???」 という不安はあったのですが、前日から何も食べてなかったので、幸い問題にはなりませんでした。
後は、麻酔を止めるなら、このボトルと腰につながる針とチューブもはずして欲しいとお願いしたのですが、こちらは、まだ痛くなるかもしれないということで、あえなく却下… そんな感じで、手術開けの翌日から、再びヘロヘロ状態になり、また一から体力回復を図らないといけない状況となったわけです。
この2回目の手術の後、5月1日からリハビリがはじまったので、次回は、リハビリについてまとめてみようと思います。